4.メールサーバーの準備
ここから独自の設定作業に入っていくわけですが、最初に書いたようにsmtpサーバーにpostfixを、pop3、imapにはDovecotを使用します。また、スパム対策としてSpamAssassinを実装しsaslauthdを使用してSMTPAuthでの認証も追加します。
アカウント管理にはバーチャルドメインでの管理やウェブ認証情報の一元管理で使えるようにLDAPサーバーを使用します。
BlueOnyxにはデフォルトでSendmailとDovecotがメールサーバーとして設定されているので、これを無効にすることから始めます。
「サイトの管理」のサイドメニューから「「ネットワークサービス」>「Email」と開きます。右のような画面になるので全てのチェックボックスのチェックを外し無効にします。
4つのタブがありますが全てにおいて中身を空の状態にします。
次に「サイトの管理」から「サービス」>「電子メール」と開き「電子メールを無効にする」にチェックを入れます。これでBlueOnyxのメールサーバー設定はすべて無効になりました。
次に何かの操作のミスでSendmailが起動してしまわないようにSendmailをサービスから外します。
シェルでログインしてrootユーザーに変更し以下のコマンドを実行します。
chkconfig –del sendmail
念のため起動サービスリストから削除されているか確認します。
chkconfig –list
この時、今回必要なサービスがすでに設定されていないかを確認しておきます。すると、Dovecotとsaslauthdはすでにサービスに入っていました。これは私が選択したセットでのことなので別の場合がどうかはわかりません。
次に必要なパッケージが揃っているかをチェックします。
上の2つはサービスの設定で入っていることを確認できましたので、それ以外のパッケージを確認します。
まずLDAPに使用するパッケージである、openldap、openldap-client、openldap-serversの3つが入っているか確認してみます。
rpm -qa openldap*
3つが表示されればOKです。私の場合、openldap-serversが入っていませんでしたので、yumでインストールしました。
yum install openldap-servers
同様にして他のパッケージについても確認とインストールを行います。結果的にpostfixとSpamAssassinはyumでインストール、管理インターフェイスに使用するphpLdapAdminはパッケージとして提供がなかったので提供サイトからダウンロードしてきました。
パッケージの準備は整いました。セットアップの順番は、
openldap → phpLdapAdmin → postfix → Dovecot → SMTPauth → SpamAssassin
になります。
次回からそれぞれの設定作業のレポートです。