keyboard_arrow_right
keyboard_arrow_right
サーキット管制システム

サーキット管制システム

目 的:自動車及びバイクレースの競技審判の正確性を高め、安全なレース運用を実現する。

顧 客:(財)日本オートスポーツセンター 筑波サーキットコース2000

使用機器:Panasonic i-Pro CCTVシステム他

概 要:

2008年秋、それまで8台のアナログCCTVで行っていたレースの管制システムが老朽化していたことから、システムリニューアルの話が持ち上がりました。当初からウェブカメラを使用したシステムに変更しようということはプランにあったのですが、ウェブカメラの解像度(デジタルSDで)と再生レートではアナログのシステムに比較して品質的に劣るとうことが問題となりました。予算の関係もあり特別なシステム開発なしで使用できるシステムを探していたところ、パナソニックから「i-Pro」(パナソニックのipネットワークCCTVシステムの総称)の新しいラインが発売されたため、こちらを第一候補として検証を始めました。

選定したシステムは、

・ネットワークカメラ DG-NW960
・レコーダーユニット DG-ND400
・ネットワークインターフェイスユニット DG-NT304及びDG-NT314
・システムコントローラー(ジョイスティック式) DG-CU950
その他20インチワイド液晶モニター24台、PC(コントローラー用)など

のような構成になっています。

・ネットワークインフラに関して

そもそも屋外サーキットなのでネットワークインフラから構築する必要がありました。サーキット事務所にはすでにLANが敷設されていましたが、このシステムを設置するコントロールタワーはコースの内側に位置し、事務所までは直線距離で300mほど離れています。また、今回ピットレーン脇に設置された2台の既設アナログカメラを残して新たに10台のネットワークカメラを設置するには、コースに沿ってネットワークインフラを整備する必要がありました。

筑波のコース2000は一周2Kmのショートコースですが、外周をもれなくカバーした場合は光ファイバーの埋設コストだけで予算を使い切ってしまう計算になります。このため、すでに外周の半分程度をカバーしている電源配管とピットを利用して新規のケーブル埋設を行わずに済ませる方法をとりました。また、配線のないバックストレートに沿った箇所に設置するカメラには屋外用指向性無線LANアンテナをカメラ1台に付き1個を用意して帯域を確保しました。