2.DNSサーバーのセットアップ
まずはDNSサーバーをセットアップしてみました。DNSの設定はネットワークサービス>DNSから行います。ここでの設定はウェブサーバーの設定と同じくサーバー全体に関わる部分の設定になります。
基本タブの「DNSサービスを有効にする」にチェックを入れて保存します。
次に詳細タブを開きSOAレコードの基本設定を書き込みます。ここで必ず設定する必要のある項目は「管理者のメールアドレス」くらいになります。
「キャッシュレコードの問い合わせ」はチェックしておきましょう。また、ドメインを登録しているサイトでセカンダリDNSを設定しているのであれば「ゾーン転送を許可するIPアドレス」にセカンダリDNSのIPアドレスを記述します。
ゾーン形式タブは特に変更の必要はありません。
自動DNSタブでは、自動的に作成されるサーバーレコードを設定できます。ここに記述した名前のサーバーが自動的に自IPのサーバーとして登録されます。「メールサーバーホスト名」に設定した名前がMXレコードとして登録されます。
次に実際のゾーンレコードを作成します。サイトの管理タブをクリックしてサイト管理画面を表示させます。初期状態ではサイトがありませんので「仮想サイト のリスト」の追加をクリックして情報を入力します。
・IPアドレス デフォルトでサーバーのIPが入っています。ここは変更しません。
・ホスト名とドメインネーム ここはリアルのホスト名とドメイン名を記述します。
・ウェブサーバーの別名 ホスト名なしでのアクセスでHPを表示させる場合や仮想のホスト名でドキュメントルート以外のパスを表示させるような場合にはここに名前を記述します。
・電子メールを無効にする チェックを入れるとメールサーバーは使えなくなります。
・電子メールサーバーの別名 ウェブサーバーの別名と同様です。
・キャッチオール電子メールアドレス 一つのアドレスで全てのアカウントを受信したい場合にのみ設定します。
・最大許容ディスク容量 仮想サイトに割り当てるディスク容量を設定します。
・ユーザーの最大数 サイトに登録できる(アカウントを所持できる)ユーザー数を設定します。
・自動DNS設定 ここにチェックを入れると先ほど設定したホスト名を含むゾーンレコードが自動的に生成されます。
その他は使用するサービスに応じて設定しますが、初期段階で全てを設定する必要はありません。実際にそのサービスを使用する段階で設定を更新していけばいいでしょう。
各項目を入力したら保存ボタンで保存します。
保存が終わるとサイトリストに戻るのでサイト名横の編集アイコンをクリックします。
画面がサイトの管理の詳細画面に変わるので、設定したい項目を左サイドメニューから選択して詳細を設定します。
サイドメニューからサービス>DNSと開くと、すでにDNS設定に記述したホストレコードはリストに入っているはずです。必要があれば各レコード横の編集アイコンをクリックして内容を修正します。
レコードを追加したい場合は、「レコードの追加」プルダウンから追加したいレコードの種類を選ぶと追加登録ウィンドウがポップアップするのでそこに追加情報を記述します。
サイトの管理でサイト登録をした時点で設定したサービスは有効になっています。digやnslookupで確認して問題がなければDNSの設定は終了です。